お知らせ

2022.09.15

物理学書『非線形力学入門(下巻)』、発行いたしました!

物理学書『非線形力学入門(下巻)』(井口和基・著)、9月15日付で発行いたしました。

『非線形力学入門(上巻)』の続編が登場! クリロフ=ボゴリューボフにより確立された非線形力学の理論が、その後どのように発展し、今日どのように応用がなされているかを紹介する一冊。古典制御理論に始まり、化学反応、核反応(原子力発電)、さらに神秘的な生命現象の制御理論へと議論が展開していきます。著者は理論物理学者・井口和基氏。

『目次』

第I部 さまざまな分野への発展

第1章 リミットサイクル振動
1.1 エネルギーの注入と散逸
1.2 ホップ分岐
1.3 振幅方程式
1.4 外力のある場合の振幅方程式

第2章 リミットサイクル振動の位相記述法
2.1 位相の大域的定義
2.2 アイソクロンと特異点集合
2.3 振動の固有値とベクトル
2.4 Z(!)と随伴行列のゼロ固有ベクトルの同一性
2.5 摂動を受けたリミットサイクル振動の位相

第3章 周期解の安定性
3.1 リャプノフの定理
3.2 リミットサイクルの後続関数
3.3 周期解の安定性の概念
3.4 リャプノフとアンドローノフ-ウィットの定理

第4章 遠心制御装置の振動
4.1 遠心制御装置(ヴィシニェグラツキーの研究)
4.2 重りの運動方程式
4.3 重りの安定性の運動方程式
4.4 蒸気機関の運転速度の非一様度
4.5 蒸気機関の制御系の安定性の条件

第5章 真空管発振器の振動
5.1 真空管発振器(アンドローノフの研究)
5.2 三極管特性
5.3 真空管発振器の電流方程式
5.4 電流方程式の安定性解析
5.5 三極管の特性関数f(x)が階段関数の場合

第6章 温度調節器の振動
6.1 バイメタル制御装置
6.2 バイメタル制御装置の数式モデル
6.3 クリロフ-ボゴリューボフの平均化法
6.4 温度調節器への平均化法

第7章 生態系の振動
7.1 1種類の個体群のダイナミクス
7.2 ロトカ-ヴォルテラ系
7.3 新型コロナウィルス感染のモデル
7.4 アイソクライン法
7.5 非線形力学とハミルトン力学

第8章 化学振動
8.1 化学反応
8.2 ミカエリス-メンテン反応
8.3 細胞周期のモデル

第II部 制御理論への発展

第9章 古典制御理論
9.1 単一制御回路
9.2 単一制御回路の微分方程式
9.3 伝達関数とフーリエ変換
9.4 伝達関数の連結
9.5 制御過程の安定性

第10章 原子力発電の自動制御
10.1 原子力発電機の概念
10.2 原子炉内の連鎖反応
10.3 原子炉内の熱交換
10.4 蒸気式原子動力系
10.5 ガス式原子力系

第11章 現代制御理論
11.1 解析力学
11.2 最適制御理論への萌芽
11.3 最適性原理と最大原理
11.4 制御ハミルトニアン
11.5 カルマン・フィルタの理論

第12章 最適制御理論の応用
12.1 核反応への応用
12.2 化学反応への応用

第13章 代謝の理論
13.1 生命系と経済系の類似
13.2 準化学過程
13.3 ボルツマンのH関数の不可逆過程の関係
13.4 ネットワーク熱力学
13.5 電気回路アナログ
13.6 動的平衡の概念
13.7 連結化学反応
13.8 代謝反応のギブスの自由エネルギー
13.9 杉田の最大原理
13.10 ATPとタンパク質の複合化学反応

第14章 生命の熱力学
14.1 生命の物質均衡
14.2 生命のギブスの自由エネルギー
14.3 生命の消耗関数D
14.4 生命系のギブスの自由エネルギー
14.5 ギブスの自由エネルギーの詳細釣り合い
14.6 生命のエントロピー代謝
14.7 生命の単純再生産

第15章 生命と制御
15.1 開放系の流動モデル
15.2 生体制御系とフィードバック
15.3 酵素反応式を論理式とみる
15.4 酵素反応の情報相関
15.5 生体反応と論理回路
15.6 大腸菌の制御回路
15.7 細胞の制御

詳細(太陽書房HP内):
https://taiyo-g.com/shousai286.html

お知らせ一覧へ
出版・印刷・写真グラフィック

未来型総合出版社 太陽書房

  • 新潟市東区新石山1-9-3
  • 025-277-5780
  • 10:00~17:00
  • 土・日曜、祝日
  • あり(3台)
  • あり(外部サイトへ)https://taiyo-g.com/

SNSでも
情報配信中

アクセス

竹尾ICから車で5分